蕎麦の定義


蕎麦は、蕎麦の実を原料にして作られたそば粉をもとに加工された麺類、そしてそれを使った料理のことを言います。
現在は、ただ単に「蕎麦」と言った時には、一般的に「蕎麦切り」のことを言います。
また、中華そばもあるため、これと区別する目的で「日本蕎麦」と言う場合もあります。

天ぷらや寿司と並んで、蕎麦は日本料理の代表的なものです。

  一般的な蕎麦の作り方

蕎麦は、基本的にはそば粉、つなぎ、水の3つを使って作ります。
場合によっては、つなぎを使わない場合もあります。
つなぎとして使われているのは、主に小麦粉です。
小麦粉とそば粉の割合によって、名前が変わります。
小麦粉以外にも、長いもや山芋などがつなぎとして使われる場合があります。

手打ち、製麺機を使って場合のどちらも、普通は次のような工程で作られます。
まず、そば粉とつなぎを混ぜ合わせ、水を加えながら撹拌して丸くまとめ、蕎麦玉と呼ばれる状態にします。
手打ちのときには、木で出来た鉢を使います。
そして、蕎麦玉を何度も練って、粘り気を出します。
次に、打ち粉の上で薄く延ばして、延ばした生地を細く切って、最終的な麺の形になります。
出来上がった麺をゆでると、蕎麦の完成です。

  蕎麦の食べ方

蕎麦の一般的な食べ方は、ざる蕎麦やもり蕎麦、かけ蕎麦などがあります。
ざる蕎麦、もり蕎麦は冷たいつゆで食べます。また、かけ蕎麦は温かいつゆで食べるものです。

  蕎麦の歴史

日本に蕎麦が伝わったのは、奈良時代より前、と言われています。
古来の食べ方は、粒のままを使ってお粥にしたり、蕎麦粉をそばがきにしたり、蕎麦粉を水で溶き、それを焼いたりしたものです。

現在の、蕎麦粉を麺にして食べる方法は、16世紀末、または17世紀の初めに生まれた、とされています。
そばがきと区別をするため、蕎麦切りと呼ばれていましたが、今では単に「蕎麦」と呼ばれることが多くなっています。
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